
西洋ハーブとは
「西洋ハーブ」は、古くから欧州諸国で医療に使われてきました。現代においても、その効き目や安全性は評価されており、欧州では様々な西洋ハーブが医薬品として承認されています。私たち日本人にとって西洋ハーブは、ハーブティーなどの飲み物や、食用、観賞用、アロマテラピーなどの目的で使用されるシーンが多いかと思いますが、一部の西洋ハーブは日本でもOTC医薬品の成分となっています。







西洋ハーブの種類

国内で食用・観賞用などで
親しまれている西洋ハーブの例

カモミール
花の部分を乾燥したものが、ハーブティーなどでよく知られています。

ローズマリー
香りが特徴的で、肉料理への香りづけや煮込み料理の臭み消しにも用いられます。

ラベンダー
芳香性のハーブで、香水、化粧品、ポプリなどに用いられます。

ローズヒップ
様々なバラ科バラ属の果実で、ビタミンCが豊富に含まれています。

レモングラス
イネ科の多年草で、レモンのような爽やかな香りを持ち、消臭や虫除けにも利用されます。

欧州で医薬品として
使用されている西洋ハーブの例

チェストベリー※1

セイヨウト
チノキ種子※1

ペパーミント
オイル※1

プランタゴ・
オバタ※1

セント・ジョーンズ・ワート※2
欧州では約200種類のハーブが
西洋ハーブ医薬品として承認されています。
チェストベリー(PMS(月経前症候群))、セイヨウトチノキ種子(足のむくみ等)、ペパーミントオイル(IBS(過敏性腸症候群))、プランタゴ・オバタ(便秘)は、日本でもOTC医薬品の成分として承認されています。(2022年1月現在)
セント・ジョーンズ・ワートは、日本で医薬品での承認はありませんが、食品などで購入可能な場合があります。薬物相互作用のため、医薬品の添付文書にて「併用注意」とされている場合がありますのでご注意ください。
西洋ハーブ医薬品とは
ヨーロッパで伝統的に使用されてきた植物由来の生薬です。古代ギリシャ時代から病気の治療に利用されてきた歴史があり、有効性・安全性について欧州医薬品庁(EMA)が定めた基準を満たしたものが西洋ハーブ医薬品として認められています。一部の西洋ハーブ医薬品は、国内でもOTC医薬品として承認されています。

















チェストベリーとは
チェストベリー(Chasteberry)は、地中海沿岸地域などに自生するチェストツリーの果実です。ギリシャ・ローマ時代からさまざまな婦人科疾患の治療に伝統的に使われてきた西洋ハーブです。いまでは欧州薬局方等の公定書に収載され、品質、有効性及び安全性が評価されています。またPMS、月経不順や乳房痛への効能・効果が認められ、チェストベリー抽出物20mgを含む製剤は、有効性及び安全性が認められた“Well-established use”の医薬品であるとされています。
(欧州医薬品庁モノグラフ)


セイヨウトチノキ種子とは
トチノキ科の落葉樹であるセイヨウトチノキの成熟した種子で、バルカン半島の山岳部を原産とし、現在では世界中の温暖な地域で広く植栽されています。セイヨウトチノキ種子のエキスは、欧州で古くから下肢の静脈疾患の治療に伝統的に使用されてきた西洋ハーブで、国内では軽度の静脈還流障害による足のむくみ改善薬の有効成分として用いられています。


ペパーミントオイルとは
スペアミントとウォーターミントの自然交雑種であるシソ科の多年生植物であるペパーミントを蒸留して得られるオイルです。ペパーミントオイルは古くから世界中で食品香料や化粧品に使用されており、その一部が医薬品に利用されてきました。現在ではIBS(過敏性腸症候群)の諸症状を改善する一般用医薬品として、欧州を中心に約40か国の国々で汎用されています。






医薬品と健康食品の違い
国内では様々な西洋ハーブが医薬品や健康食品として使用されていますが、医薬品と健康食品は利用目的や品質が異なります。その違いを正しく理解し、適切な使用を心がけましょう。使用について、わからないことや不安なことがある場合は、薬局の薬剤師や管理栄養士など、専門的な知識をもつ方に相談しましょう。
医薬品

- 厚生労働省から、効能・効果が認められている
- 専門家が提供、販売する体制が整っており、安全に使用するための情報が充実している
- 製造管理と品質管理の基準に従って、一定の品質の製品が製造されている
健康食品

- 健康が気になる方が健康の維持・増進のために利用する
- 医薬品のような効能・効果の表示はできない
- 消費者の自己判断で利用されることが多い
西洋ハーブの歴史


「西洋ハーブ」は、太古の昔から欧州諸国で医療に使われてきました。医学の父・ヒポクラテスは、267種類の薬草を治療に用い、またギリシャの医師であり植物学者のディオスコリデスは、薬物誌『De Materia Medica』に、約600種類もの生薬を掲載しています。現代においても、それら生薬の効き目や安全性は評価されており、欧州では約200種類の「西洋ハーブ」が医薬品として承認されています。




ゼリア新薬の
西洋ハーブ医薬品シリーズ

日本で唯一*のPMS治療薬

【 有効成分 】
【効能・効果】
チェストベリー乾燥エキス
月経前の次の諸症状(月経前症候群)の緩和:乳房のはり、頭痛、イライラ、怒りっぽい、気分変調
*OTC医薬品として

日本で唯一*の足のむくみ改善薬

【 有効成分 】
【効能・効果】
セイヨウトチノキ種子エキス
軽度の静脈還流障害(静脈の血流が滞ること)による次の諸症状の改善:足(ふくらはぎ、足首など)のむくみ、むくみに伴う足のだるさ・重さ・疲れ・つっぱり感・痛み
*西洋ハーブを有効成分するOTC医薬品として

西洋ハーブの過敏性腸症候群改善薬

【 有効成分 】
【効能・効果】
ペパーミントオイル
過敏性腸症候群の次の諸症状の緩和:腹痛又は腹部不快感を伴い、繰り返し又は交互に現れる下痢及び便秘(以前に医師の診断・治療を受けた人に限る。)
ベルフェミン、コルペルミンは、薬剤師から説明を受け、
「使用上の注意」をよく読んでお使いください。



